2012年7月25日水曜日

日本の面影



本日、紺野美沙子さんが主宰する朗読座の「日本の面影」の千秋楽にいってきました。俳優座での観劇は初めてで良い機会でした。題材は小泉八雲と妻セツとの物語で、明治と現代の時代の差を越えて、日本の良き文化が失われてゆく危機意識は共通している。私自身、小泉八雲が倒れた54歳という同じ年になった。小泉八雲のようにいつ倒れても次世代に残せたものがあるかと問えば、何も残せていないし、やりきってもいない。そういう意味で、今日は大変に考えさせられた。紺野美沙子さんの主宰する朗読座の劇は大変に意欲的な挑戦をしていたと思う。小泉八雲が目指す、日本の四季の美しさ、日本人の心等を、舞台演出やセリフでかなり苦心して表現していた。日本の面影とは、日本の女性が持つ、優しさ、忍耐、笑顔、惻隠の情、慎ましさそのものではないか。また怪談話の亡霊達の演出では、日本の伝統の良さに立ち返れ!そう訴えられているようでした。





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