2013年1月4日金曜日

太平洋戦争



かぜを引いて鼻が痛くて眠れないので懸案であった児島襄氏の太平洋戦争を読んだ。日本は袋小路に追い詰められ戦争に突入する。局地的には戦闘に勝利するが、情勢はどんどん悪くなり、奈落の底に沈んでいく。


 


 また最初から最後まで、相手が何を考えているかわからない。例えば米国はドイツをたたくために日本を戦争に引きこもうとしていた分析もできていない。また、独りよがりで、視野もせまく情報も得ていない。日本はドイツと同盟を結んだが、この組んだ相手も悪い。


 


 まさに国家主義という誤った思想のもとに愚かなリーダーに率いられた結末である。戦争の初期の頃は国民が湧きたち、寄付を盛んに行ったようである。愕然とした。今もこの国民性は変わっていないのではないか。


 


 どんなことがあっても負けないという根性がありながら、最後は潔さを美学として自決、自爆する。この相反した考えと行動はどこからくるのか。何故、戦争を避けるために、その根性と忍耐力を使わなかったのか。全知全脳を傾けて対処できなかったのか。あらためて国家主義という誤った思想の無明を知る。


 


 そして日本に生命を尊重する人間主義を掲げた政党、政治家の集団が存在する意義と役割を再考させられた次第である。





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